種屋さんとの会話
ほうれんそうも、新しいものに切り替わっています。年間通して需要の高いほうれんそう。この時期になりますと、栽培は夏に向かって難しくなるばかりです。まず、品種を選ばなくてはなりません。日長の影響を敏感に感じ取る性質がありますから、日長に鈍感な品種を選択し、なおかつ花芽の遅い晩抽性のものを注文するのです。
かかりつけの種屋さんに、メールで種苗メーカー別に注文を入れます。種屋さんが手配してくれて、メーカーからすぐに直接種が届きます。種屋さんが持ってきてくれることもあります。そこでひとしきり、種の生産現場の話も聞きます。
僕が、じゃがいもの「きたあかり」は男爵の改良種だそうですがちょっと早い品種ですねー、と言いますと、種屋さんはすぐに教えてくれます。「そんなに新しい品種ではないけれど、この頃は本州でも有名になってきましたね。そもそもは、北海道に訪れる観光客用の品種だったそうです。塩やバターと一緒に食べるとおいしい品種なんですよ。以下略」
専門的な話を含めて、じゃがいもから他の野菜へと飛び火し、とどまることを知りません。種の生産現場にいた人ならではの具体的な話を聞けるので、土着の種屋さんとはちょっと違います。これが専門性の素晴らしいところですね。
種屋さんに僕が言います。「すみませんねー、各メーカーばらばらの注文でお手数をおかけしてばかりで」と。種屋さんは応えてくれます。「やっぱり種苗メーカーによって得意な分野が違いますから、それでいいんですよ」と。
さらに、ブロッコリーの「緑山」はいいですねー、と僕が畳み掛けると、「あの茎がおいしいでしょ?今流行のドーム型は茎がおいしくないんですよね、系統が違うから。緑山のように茎のおいしい品種は上が扁平なんですよ」と興味深いことを教えてくれました。
こういう会話から、僕たちはまた最適な品種選びを楽しくすることができるのです。ほうれんそうも、今年は「サラダあかり」というサラダほうれんそうを試しています。赤いほうれんそうで、サラダに向きます。晩抽性ではないので、早めの収穫をしなければなりません。


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